やっちまったなぁ、まさかの大怪我!
皆さん、本当にご無沙汰しています!
久しぶりのブログ更新となってしまいました。
実は8月に大怪我をしてしまい、肉体的なダメージもデカいけど、それ以上に精神的なショックで筆が完全に止まっていました。
正直者ゆえに、心象がモロに文章に出ちゃうんですよね(笑)
変にネガティブな記事は書きたくないし、「じゃあ書かない方がマシか」と思ってました。
まあ何十年と生きていれば、怪我や病気に見舞われることはあるものです。
たまたまそれが今、自分に起こっただけ。
怪我した箇所はいずれ治癒するでしょう。
ただ、今回の件で感じたのは、肉体的なダメージ以上に精神的なダメージが大きかったということ。
この出来事をまだ消化しきれていない気持ちもありますが、トレーナーとして皆さんに共有すべき教訓があると感じ、正直に起きた出来事を書いていきたいと思います。
「完全復活」直前だったのに・・・
以前、「いよいよ完全復活の兆し!」なんて意気揚々とブログに書いたばっかりでした。
予定では9月末には完全復活だなと。
ところが、8月に急遽ハンドボールをする予定が入り、準備のための練習をすることに。
この年齢でいきなり動けば怪我のリスクが高まるため、筋トレのボリュームを控えざるを得なくなり、完全復活への道は少し遠のきました。
そして、それなりの準備をして臨んだにもかかわらず、ハンドボールの最中、何もないところで怪我をしてしまいました。
「何かの技を出して怪我をした!」とか「激しいコンタクトプレーで怪我をした!」ならまだ納得できるけど、プレイと関係ないところでひっそり自爆して、密かに退場をするっていう。
これが精神的なダメージの最大原因でもあります。
踵から「パンッ!」って破裂音が
怪我の詳細です。
後ろ向きに歩いてたとき、攻守が変わって右足にグッと体重を乗せたその瞬間。
「パンッ!」
という破裂音が右足の踵から響き渡ったんです。
「ヤベェ、なんか切れたか!?」とすぐに悟りました。
アキレス腱か!?と一瞬焦りましたが、アキレス腱は大丈夫そう。
痛みも「踵をぶつけた程度」だったので、走ろうと思えば走れそう。
一瞬立ち止まり暫し考える・・・続けるか?やめるか?
「若い頃とは違うのだよ」って声が聞こえた気がして、退場を選びました。
この徒歩のようなレベルの動きで怪我をしてしまったことに、「老い」を突きつけられたし、
「もう球技(のような対人スポーツ)からは引退だな」と限界ラインが圧しかかってきたみたいな感じになり精神的にかなり沈みました。
診断名とこれからのこと:「これ以上、何を準備しろと?」
で、状況的に「何か切れた」のは間違いないと思っていたので、翌日すぐに整形外科へ。
最初に予約が取れた病院:「足底筋膜炎ですね。3週間で治りますよ!」
俺(心の中):「なわけねえだろ!」
というわけで後日、足専門の別の整形外科へ駆け込みました。
結果は案の定、「足底腱膜の腱断裂」。
足の裏のアーチを支える、めちゃくちゃ大事な腱が切れちゃってたんです。
骨折や腱断裂特有の吐き気をもよおす「気持ち悪さ」もあって、肉体的にも精神的にも気分はどん底でした。
そして、心の中で一番葛藤したのがここです。
僕は今回のハンドボールに、自分なりに「これ以上は無理」というくらい十分に準備をして、ゲーム前も怪我だけはしたくない思いから十分なアップもこなして臨みました。
それと自慢みたいになるのであまり言いたくはありませんが、僕は同年代の人間に比べると鍛えてもいるし格段に体は動くと自負しています。
では、食事面がダメだったのか?
3年前の腕の怪我から腱にいいと言われている牛スジはよく摂るようになりました。
食事面でも問題はなかったと思います。
それでも怪我をした。
「予期せぬ急な動作を伴うスポーツは、どれだけ準備しても、いつか必ず自分の組織の限界を超えてしまう。」
この事実に、「もうどうしようもない、これが年齢の壁だ」と、頭を殴られたような強烈なショックを受けました。
自分の努力や準備を無慈悲に無にする「老い」というもので強制的に限界ラインを突きつけられた気がしたんです。
治療について
3年前の上腕二頭筋腱断裂に続いて今回の足底腱膜の断裂。
腱断裂も二回目となると慣れたもので、サクッと手術でくっ付けて手っ取り早く復帰しようかと考えていましたが、保存療法で治療していくことになりました。
手術と保存療法それぞれのメリット、デメリットを考慮しての決定みたいです。
保存療法とはいえ最初はギプス固定です。
足裏の怪我ですがアキレス腱の関与も防ぐために膝下までのガッチリとした固定になりました。

3年前の腕の怪我で「腱断裂」について色々と調べた経緯があります。
症例で良く出てくるのが「アキレス腱断裂」なんですが、保存療法と縫合手術による治療法の違い。
それぞれにメリットとデメリットがありますが、保存療法のデメリットはギプスの固定期間が長くなること。
足を怪我して分かったことは、とにかく不便。
日常生活で「歩く」という動作が制限されるとここまで不便になるのかと痛感しました。
その不便が長く続くという不安、そして本当に切れた腱がくっ付くのかという不安。
もし仮に手術をするなら早い方が良い。
本当のところを専門的な知見から聞きたい・・・ということでセカンドオピニオンです。
いとこに整形外科医がいるので診てもらうことに。
結果は手術の必要はなく保存療法で大丈夫。
今の先生は関東でも権威のある足の専門家だから安心して任せればいいとのこと。
現状に間違いはないと分かり安心しました。
で、結果的にギプスでの固定は6週間で取れることになりました。
今後は足底板という装具をしつつリハビリで徐々に元に戻していくことになります。
年明けのスキーにはギリギリ間に合うかという感じみたいです。
あなたの運動は「健康」ですか?「リスク」ですか?
今回、身をもって経験して、皆さんに伝えたいこと。
それは、40代以上の中高年は「健康を損なうリスクのある運動は、もうやめましょう!」ということ。
怪我をしながら続けるのは、プロアスリートやよほど若い頃の話。
40歳以上の人たちがすべきは、健康寿命を延ばすための運動です。
そして、今回の件で改めて痛感しました。
筋力トレーニングは(正しい知識とフォームでやれば)本当に安全だと。
急な動作や、自分がコントロールできない負荷がかかる球技と違い、筋トレは常に自分がコントロールできる範囲で、安全に、そして効果的に体を強くできる。
これが何よりの魅力です。
トレーナーである僕自身が、万全の準備をもってしても避けられなかったこの経験を教訓に、今後はより安全で、長く健康を維持できるトレーニングに集中していきます。
当ジムのトレーニングは、お客様一人ひとりの体を徹底的に把握し、「年齢の壁」を打破する最も安全で効果的なオーダーメイドの筋トレを提供します。


