加圧トレーニングの資格を取得した時の話
前回の記事で加圧トレーニングベルトを自作した話を書きましたので、また加圧トレーニング関連の記事を書きます。
加圧トレーニングの資格を取った時のことです。
2006年12月に資格取得しました。
2006年当時の加圧トレーニング資格取得事情
当時は加圧トレーニングのブームが来る前でしたので資格者の数はそれほど多くなかったです。
会員番号がたしか190番台だったので全国で200名ほどしか資格者がいなかった時代です。
ちなみに、その後(2009年ぐらい)に空前の加圧トレーニングブームが来て資格者数が3,000名になったというようなことを聞きました。
で、僕が資格を取った時はブームが来る前ということもあってか資格を取るハードルがかなり低かったんです。
その割には資格者数が200名ほどしかいなかったのは加圧トレーニングの一般的な認知が低かったことと資格取得にかかる金額が桁違いに高かったからだと思います。(200万ぐらい)
金額を除くとそれ以外はほぼザルでしたから希望すれば誰でも加圧トレーニングの資格証を手に入れることが出来たはずです。
3時間の講習を2日間受けてレポートを提出すると資格証が発行されていました。
当時(2006年)は支部制度というのが存在していて僕はとある某支部で資格を取りました。
僕がある意味ラッキーだったのはその支部の講師がかなり残念な人だったことですかね。
乳酸が溜まって筋肉に痛みが発生するメカニズムを『トレーニングをすると筋繊維が切れてそこに乳酸が付くと痛みが出る』というようなことを自信満々に語っていましたので、トレーニング自体を全く知らない人物なんだなとすぐに気付けました。
おかげで資格を取った後も猛烈に勉強せざるを得なかったのがラッキーでした。
当時は1年に1回の総会と1年に1回か2回のカンファレンスが開催されていたのでその全てに参加していました。
加圧トレーニング本部が主催する勉強会があればスケジュールが可能な限り出席していましたし。
もし、最初の講師があれほどポンコツじゃなかったらそんなに真面目に参加していなかったのではないかと思います。
僕が資格を取った数年後に加圧トレーニングブームが到来するのですが資格者が増加するにつれ資格者のレベル格差が顕著になってきたんです。ブームに乗っかって一儲けを企てる輩が流れてきたのが原因なんでしょう。
ザルだった資格取得制度にテコ入れが入ります。
資格取得の条件で加圧トレーニングを3ヶ月以上かつ24回以上受けたことがある経験者という条件が新たに加わりました。
暫くして支部制度も廃止されました。
条件が厳しくなってもラクをしようとする人間はいる
加圧トレーニングを3ヶ月以上かつ24回受けることって非常に大事なことだと思います。
資格を取った後は指導をする側になるわけです。その時に指導されていた経験が役に立つはずです。
加圧トレーニングを実際に受けてみればわかりますが想像以上にキツイし痛いです。
きつくて痛い時にトレーナーから『あと何回!』と声がかかるわけです。
その時の気持ちや感情って経験していないと分からないことです。
ちなみに、僕が資格を取った時にこの加圧トレーニングを3ヶ月以上かつ24回受ける条件はありませんでしたが、僕は自主的にまともな加圧トレーニング施設で3ヶ月以上受けていました。
僕はきついトレーニング大歓迎!という人間だったのですが、加圧トレーニングのレッスンを受けるということは担当のトレーナーがトレーニングメニューなりペースを作ることになります。自分のペースで出来ないとキツイものなんです。で、貧血になるまで追い込まれて倒れるんです(笑)
次回の予約の時に『(トレーニングに)行きたくねえなぁ』という気持ちになったのを覚えています。
ここまで追い込まれたトレーニングを課されるときついトレーニング大歓迎の人間でもトレーニングに行きたくなくなるんだなというのが分かるわけです。
こんなことがありました。
あるスポーツクラブのインストラクターが『加圧トレーニングの資格を取りたいのですが3ヶ月以上受ける条件を免除して資格を取れないですかね?』と言ってきたんです。
僕的にはお客として加圧トレーニングを3ヶ月受けることって大事な条件だと思うのですが、このインストラクターにとっての基準では資格を自らのスキルを上げるためのものではなくて形式的に必要というだけなんだなと思っちゃうわけです。
ちょうど加圧トレーニングブームの真っ只中でしたので僕が1日中続くセッションをこなす姿を見て『自分も・・・』と考えたんじゃないかと思います。
正直こういう人が資格者になるのは迷惑です。
その後、このインストラクターがどうなったのかは知りませんが、需要が増すとラクして甘い汁を吸おうとする輩というのも増えてきます。
お客様からしたらこの手のトレーナーに教わることは避けたいことだと思います。
体験トレーニングを実施している施設だとお試しで大体の雰囲気やトレーナーとの相性がある程度は分かると思いますが、体験トレーニングだけで全てを見極めるのは難しいかと思います。
僕がお客さんの立場だったらとりあえずここを見て判断するというのを書いてこの記事を締めたいと思います。
何かというと・・・
例えば、体験トレーニングの最後に営業をしてこないってことですかね。
しつこく『入会しませんか?』と営業をかましてくるような所は選ばない。
最低限な料金説明は必要だと思いますが、入会するかしないかを決めるのはお客様ですから、最終的な判断をお客様に任せて入会を急かさない所は良心的だと思います。