スキーはお金のかかるスポーツか!?
またまたスキーの話です。
興味がない方には申し訳ありませんが、
今回は僕自身の来シーズンに向けた備忘録も兼ねています。
スキーは楽しい趣味ですが、お金がかかるのも事実。
特に【道具代】【移動費】【リフト代】の3つが大きな出費の柱となります。
2024-2025シーズン、
僕は過去最高の48日もスキー場で過ごしました。
当然、それなりにお金もかかりました。
この記事を書いているのは、来シーズンの出費を少しでも減らしたいから。
この5年でスキー場のリフト代は1.5〜2倍に値上がりし、
今後もこの傾向は続くでしょう。
現時点(2025年)で、
1日券は5,500円〜7,500円が相場です。
このままでは厳しいですよね。

48回も滑ったからこそ得られた、
これ以上ないリアルなデータ。
もちろん、これまでも出費を抑える工夫はしてきましたが、
今シーズンのリアルな出費を振り返り、
さらなる節約術を探ります。
まずは、
2024-2025シーズンにかかったお金を【道具系】【移動費】【リフト代】の3つのカテゴリーで見ていきましょう。
【道具系】
道具は【板・ビンディング・ブーツ】と【ウエア類】の2つに分けます。
▼板・ビンディング・ブーツ
スキーやスノボは「道具のスポーツ」です。
特に板が変われば、滑りは劇的に変わります。
2000年頃に登場した「カービングスキー」は、
スキーというスポーツを根底から変えました。
それまでワールドカップレベルの一部の選手しかできなかった、
雪面に彫刻刀で掘ったようなターンが、
誰でも簡単にできるようになったのです。
この「道具で滑りが変わる」という認識が広まったことと、
スキー人口の減少が相まって、
メーカーは一人に複数本を買ってもらう戦略をとるようになりました。
板は【圧雪用】【非圧雪用】【コブ用】【パーク用】などに細分化され、
さらにそれぞれに【初級者用】〜【上級者用】まであります。
例えば【非圧雪用】一つとっても、深雪用の極太板から、
サーフィンのようなターンが可能な板、
バランス型のオールマウンテン板まで様々。
1本ですべてをまかなえる板を探すのは、
あまり現実的ではありません。
パウダー板でアイスバーンの斜面に行ったら、冗談抜きでコケたらトップトゥボトムします。
死の恐怖がちらつくぐらいのレベルです。
要するに、
メーカーは「板を複数本持って、雪のコンディションに合わせて滑りなさい」と言っているわけです。
ちなみに、僕は現在2本持ち。
- 膝・モモ程度のパウダーまで対応できる、メタル入りのオールマウンテン板
- パウダー専用板
この2本で、アイスバーンとコブ以外はすべて楽しめます。
次に買うのはコブもイケる板になりそうな・・・分からんけど。
さて、肝心のスキー板もここ5年でかなり値上がりしました。
【圧雪用】の高級モデルだと20万円を超えてきます。
ヤバいですよね。
対策としては、割安な時期や、型落ちの板を狙うしかありません。
型落ちといっても、
グラフィックが変わっただけで中身は最新モデルと同じ、
なんていう掘り出し物も多いので、
見つけたらラッキーです。
▼ウエア類
ウエア上下、ヘルメット、ゴーグル、グローブ、インナーなど、快適に滑るには色々揃える必要があります。
ウエアも高いものは上下で30万円ほど。
「誰が買うんだよ」と思いますが、リーズナブルなものなら2〜3万円で手に入ります。
最近の主流は「ゴアテックス」素材を使ったウエア。

ウインタースポーツの一番の敵は「寒さ」です。
ウエアの性能で快適性は全く違います。
ゴアテックスは防水性(濡れない)と透湿性(蒸れにくい)に優れているため、
体を冷やす原因をブロックし、
快適な滑りをサポートしてくれます。
機能とデザインの両方を満たすものとなると、
上下で10万円前後が目安。
楽天などのセールをうまく利用したいところです。
毎年流行を追うのは大変なので、流行に左右されないデザインを選ぶのがおすすめ。
機能性が高くデザインもシンプルな山岳系ブランドのウエアなら、数年単位で長く着られるでしょう。
ちなみに、
僕が今シーズン買い替えたのは、ウエアパンツ、グローブ、インナー、ゴーグルレンズ、ザックで…合計約16万円でした。
【移動費】
これがバカになりません。
高速代とガソリン代です。
首都圏在住の方なら、
NEXCO東日本が冬季に販売する「ウインターパス」をチェックすると高速代を安くできます。(僕は対象外ですが…)
僕にできることといえば、同乗者を募って割り勘するくらいでしょうか。
とはいえ、群馬県在住なので、首都圏から通う方に比べれば恵まれています。
今シーズンの高速代は合計47,880円。
48回行ったので、1回あたり約1,000円です。
(ガソリン代は車の燃費によるので省略します)
移動費を抑える究極の方法は、スキー場の近くに移住すること。
そうすれば、移動費はタダ同然ですね。
【リフト代】
値上げが続くリフト代。
各スキー場とも1日券の値上げは顕著ですが、
シーズン券の値上げは比較的ゆるやかです。
つまり、特定のスキー場に何度も通うなら現時点だとシーズン券が断然お得です。
最近は、複数のスキー場を滑れる「共通シーズン券」も登場しています。
自分の行動範囲とマッチするものがあれば、迷わず「買い」でしょう。
さて、
僕の2024-2025シーズンのリフト代は合計82,100円でした。
1日券の相場(5,500円〜)から考えると、
48回も行って1回あたり約1,710円はかなり安いですが、
もう少し抑えられた気もします。
今シーズンは早割リフト券を買わなかったので、
来シーズンは確実に行くスキー場の早割を狙うつもりです。
今シーズンのリフト代が安く済んだ最大の理由は、
ある共通シーズン券を「タダ」で手に入れたからです。
その方法とは、株主優待です。
僕が利用したのは、日本スキー場開発(NSD)の株主優待。この会社の株を保有すると、特典として【オグナほたか】や【川場スキー場】など、NSDが運営するスキー場の共通シーズン券がもらえるのです。
▼共通シーズン券をゲットする方法(2025年5月時点)
- 日本スキー場開発の株を3,000株以上保有する。
- 7月末の権利確定日時点で保有していると、優待がもらえる。
現時点(2025年5月)の株価は1株418円なので、
投資額は 418円 × 3,000株 = 1,254,000円 となります。
【!注意! 投資にはリスクが伴います】
もちろん、これは株式投資です。株価が下落し、元本割れするリスクがあります。また、優待の条件が変更される可能性もゼロではありません。
継続保有の義務はないため、権利確定日に購入し、翌日に売却することも理論上は可能です。しかし、株価は常に変動するため、購入時より値下がりする可能性も十分にあります。投資は完全に自己責任の世界ですので、実行する際は慎重にご判断ください。
まとめ
スキーにかかる【道具系】【移動費】【リフト代】の3大コスト。
これらを安く済ませる方法は、確かに存在します。
- 移動費 → スキー場の近くに移住する(究極!)
- リフト代 → 株主優待を利用する
- 道具代 → 型落ちやセールを狙う
3本柱のうち2つを工夫次第でほぼタダにできるなら、高額だと思われがちなスキーも、かなりお得に楽しめるようになります。
スキー場の近くに移住・・・したいですねえ。