バランス感覚を身につけるのに必要な時間

自転車を乗るのに必要なバランス感覚

初めて自転車に乗れるようになったのはいつですか?

だいたい小学校にあがる前には乗れるようになる人が多いかと思います。

年齢で言えば5~6歳ぐらいになりますかね。

自転車は特殊技能が要る乗り物なので乗れる人と乗れない人がハッキリと分かれるという特徴があります。

5~6歳の時に自転車に乗るための練習をやって、自転車に乗るのに必要なバランス感覚を身に付けて初めて乗れるようになります。

自分の場合ですと自転車に乗れるまでに5日ぐらいかかったと思います。

自分の身近な人に聞いてもだいたい同じぐらい練習して乗れるよいになった人が大半でした。

補助輪付き自転車の安定感から、補助輪が無いだけでまともにまたがってもいられない不安定な状態になり一気に難しい乗り物に変身して挫折感をあじわった人が多いのではないでしょうか。

転んで痛い思いをして『もう乗らない!』とへそを曲げる⇒親に発破をかけられたり励まされたりで説得され結局何度も挑戦したり。

『うしろ絶対に離さないでね!』と漕いでいるといつの間にか親は手を放してて気づいたら一人で乗れてた。とかの思い出もあるかと思います。

こんな自転車あるあるが今はむかし、今では自転車に乗れるまでに30分もあれば十分になっています。

15年ほど前にストライダーというペダルのない自転車が登場して自転車に乗るまでの時間が大幅に短縮されました。

ストライダーが登場する以前にも子供用の自転車のペダルを外して自転車に乗るためのバランス感覚の練習をする人も存在してましたので、ストライダーの登場は必然的とも言えます。

要はサドルにまたがって両足で地面を蹴って進むだけで、自転車に乗るのに必要なバランス感覚が自然に身につきます。

30分もやってるとペダル有りの自転車にも乗れるという。

自転車に乗れるまでのハードルが劇的に下がりました。

画期的ですよ、これは。

スキーをはじめて最初の大きな壁

スキーのパラレルターン習得まで。

よく自転車に乗るのに似ていると言われます。

スキーはまずプルークボーゲンという板をハの字に開いてバランスとスピードを調整する滑り方を覚えます。

これは自転車で例えると補助輪付きの自転車に相当します。

対してパラレルターンとは、両足の板を平行に揃えて滑ります。

これは自転車で例えると補助輪が無い通常の自転車になります。

ちなみに、パラレルターン習得までは約25日かかると言われています。

自転車に乗ることよりも遥かに難しい技能になります。

よく【パラレルの壁】とか言われます。

結構高い壁です。

壁を越える人もいれば越えられない人もいます。

越えられなかった人は途中で辞めた人です。

傾斜のある雪面を滑るという非日常な環境でおこなう特殊なスポーツですので、パラレルターンが可能なバランス感覚を習得するまでに時間がかかるわけです。

時間がかかる故に途中で諦めた人が多いです。

自転車の様に5日⇒30分に短縮できる練習方法を発見出来ればノーベル賞モノの大発見かと思います。

残念ながら僕の知る限りでは約25日滑ってバランス感覚を育てて壁を超える瞬間を待つ以外に方法はありません。

仮にスキーをはじめて楽しいと感じているならば、1日でも早くパラレルターンを習得することです。

コツは1シーズンの滑走日数を稼ぐこと。

1シーズンに10回滑りに行く人なら3シーズン目にはパラレルターンが習得できる可能性が高いです。

15回行くなら2シーズン目にはパラレルターン習得です。

これが1シーズンに3回しか行かないとなると、9シーズン目にならないとパラレルターンが習得出来ない計算になります。

10年近くもボーゲンで滑ってたら途中で辞めたくもなりますよ。

なのでパラレルターンを早く習得したいなら1シーズンに集中して1日でも多くスキー場に行くことです。

プルークボーゲンとパラレルターンではスキーに対する見方が別次元です。

見える世界が一遍します。

インラインスケートにもあるパラレルターン

2022年からインラインスケートをはじめました。

インラインスケートにもパラレルターンがあります。

ちなみに、インラインスケートでも【パラレルの壁】というのが存在します。

スキーではとっくの昔にパラレルターンを習得していますが、インラインスケートでのパラレルターンはこれまた別のバランス感覚が必要でした。

数日でパラレルターンは出来ると思ってましたけど、認識が甘かったようです。

自分の場合ですと、期間で言えば約2ヶ月かかりました。

1回30~60分ほど滑って、それを20日ぐらいでパラレルの壁を越えました。

スキーもインラインスケートも始めると最初にパラレルターンという大きな壁が存在しますが、パラレルターン自体は非常にベーシックな(基礎的な)テクニックになります。

とりあえず、パラレルターンが出来ないうちは初心者です。

自転車、スキー、インラインスケートのバランスの取り方

バランス感覚という実体のないフワッとした表現から、ちょっと理論的な解釈を書いてみます。

自転車はサドルに座ってハンドルを握る。で、ペダルをこいで前に進めばいいだけです。幅2cmぐらいのタイヤの上でほぼ左右バランスだけ取ることが出来れば自転車に乗れるってことです。

自転車はジャイロ効果という力が働きますので速度がでてタイヤが回転していると安定して倒れづらいという特性があります。

ある程度のスピードが出た状態で左右のバランスを取れると乗ることが可能となります。

今はこの感覚をつかむのには30分あれば出来るということになりますね。

スキーのパラレルターンの難しい所は谷まわりの局面だけです。

ここが異様に難しい。

画像の黄色の戦の部分が【谷まわり】

【谷まわり】は画像のように斜面を落ちるような格好になってバランスを取らなくてはならないので難しい。

スピードが出ているから良い感じでバランスを取れていますが、写真の図のような姿勢を止まった状態でやると100%斜面を転げ落ちていきます。

心理的な恐怖もあるので尚更高い壁になっているんでしょうね。

ではインラインスケートは平地で滑るのにパラレルターンが難しいのは何故か?

前後バランスを取りつつ、スピード、遠心力と自らの身体の傾きでバランスを取る続ける必要があるためです。

スキーで言うところのパラレルターンの動きはインラインスケートだと(パラレル)スラロームと言うのかな。

この(パラレル)スラロームは簡単です。

平地でやりますからね。

スキーで言う【谷まわり】というのがありませんからスラロームは2日目には出来ていた気がします。

インラインスケートのパラレルターンはグルっと180度以上回って文字通りターンします。

これのバランスを取ることが難しかった。

バランス系のスポーツは【上手いヘタ】以前に【出来るか出来ないか】がきますから、出来た時の喜びはデカいですね。

壁を越えてオトナになった感が得られます(笑)

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