歩く、走るってどういうこと?
いわゆる徒歩とは?
前回の記事で『40代50代のトレーニング』を書きましたけど、その中で【歩く】【走る】ことについての記述があったのですがその部分を少し補足というか深掘りしてみます。
ひと口に【歩く】といっても歩行速度は遅いものから速いものまで意外と幅が広いものです。
例えばですが、よく地図や案内標識で【徒歩〇〇分】みたいな表示がありますけど、これには明確な基準があります。
【徒歩】とは分速80mです。
1分間で80m進む速度です。
時速だと4.8kmになります。
【徒歩】よりも速い〇〇
徒歩よりも速く歩くことも可能なわけで一応区分けがされています。
ただ明確な定義があるのかは分かりませんので、これから述べることに関しては「そんなもんも有るのか」程度の認識を持つので構いません。
一応速度がだんだん速くなるにつれて・・・
【徒歩】⇒【エクササイズウォーキング】⇒【パワーウォーキング】⇒【競歩】
こんな感じに区分されるかと思います。
明確な定義がある訳でもないので感覚としては【エクササイズウォーキング】は【徒歩】よりも気持ち速く歩く感じです。
【パワーウォーキング】は【エクササイズウォーキング】よりも手の振りを大きくしてかなりの早歩きな感じですかね。
【競歩】はオリンピック競技にもなっているので分かりやすいかと思いますが、歩く速さの限界の速度で【歩く】ことです。
ちなみに【歩く】とは両足が地面から離れないこと。
片足が必ず地面と接した状態です。
【競歩】になると運動強度が高くなり、伸張反射が使えるからむしろ走った方がラクです。
それと、歩く速度も個人差がありますから、徒歩(時速4.8Km)がエクササイズウォーキングレベルになる人もいますので、基準は自分自身に置いてもらって構いません。
いつもの歩く速さが徒歩。
いつもよりも気持ち速く歩けばエクササイズウォーキングという感じです。
【走る】速度による区分け
【走る】こともゆっくり走るものから速く走るものまで幅が広いですから、走る速度によって区分されています。
ちなみに【走る】とは両足が地面から離れる状態があることです。
一応区分すると・・・
【ジョギング】⇒【ランニング】⇒【スプリント】/【ダッシュ】
という感じですかね。
厚生労働省のメッツ表をもとに判断すると、
ジョギングはとなりの人と会話できるぐらいの運動強度になりますので、かなりゆっくりなペースで走る感じです。
ジョギングよりもハイペースなのがランニングになります。
ランニングといっても速度域の幅が広いのですが目安は息が弾む、息切れがするぐらいの速度になります。
で、更に速度を上げていくと筋肉に【乳酸】という物質が蓄積されていきます。
この乳酸が蓄積されていく速度以上で短時間のものがスプリントに分類されるかと思います。
短距離走になります。
おおむね40秒以内の全力疾走と考えてもらえればよろしいかと。
ダッシュはスプリント走のスタート~前半のごく一部のことを差します。
もっとも手軽にできる全身運動
僕が知る中で一つのトレーニングで全てを強化できるような万能なトレーニング方法というものは存在しません。
優れたトレーニング方法にもどこか弱点というか欠点があります。
一つ例をあげると、筋トレって特定の部分を鍛えたり強くするのに非常に効果的な方法です。
筋肥大や筋力アップには抜群の効果を発揮します。
が、全身を連動させる【連動性】を強化するのには不向きな部分があります。
逆に【連動性】に特化したようなものもあるわけです。
【歩く】【走る】ことは日常でもっとも手軽にできる全身運動になります。
文字通り全身が連動して動いて【歩く】【走る】動作をするのです。
この連動が上手く出来ていないとギクシャクした歩き方や走り方になります。
例えば、極度の緊張で同じ側の手と足を同時に前に出しちゃうとか、上半身と下半身がバラバラに動いているような感覚で走るとかです。
経験談から言うと、
普段から【歩く】【走る】ということをしていないと歩き方・走り方を忘れます。
上手く連動して動けなくなります。
前回の記事でも書きましたけど、どんなに筋力が高くても【樽の原理】で一部の弱点部位があるとその弱点部位までしかパフォーマンスを発揮できないってことになります。
40代以降は体の各機能は徐々に衰えてきますから、全面的に鍛えていく必要があります。