あらためて健康を考える
健康は失ってから気付くもの
健康な時は『健康が当たり前』と思っているものです、人間っていうのは。
それが病気やケガ、あるいは加齢により当たり前に出来ていたことが出来なくなって初めて健康の有難さに気付きます。
僕も2022年9月に上腕二頭筋の腱断裂からの手術・リハビリを経験して、筋トレはもちろんのこと、箸を使って食事を摂ることすらできなくなって健康の有難さを痛感しました。
更に言えば、お腹いっぱいご飯を食べられる、ぐっすり眠れる、朝起きて目が覚める・・・当たり前だと思っていることが実は非常に有難いことなんだと感じます。
自分もフィットネス関連の仕事に従事している人間ですので、すこし健康について考えてみます。
歳をとって元気な人やご長寿の人を見れば【健康の秘訣】を聞きたくなるものだと思いますので(笑)
【運動】【食事】【メンタル】と健康についてつらつらと述べてみます。
最初にお断りしておきますが、エビデンスに則ったことではなく独自の健康法というものも含まれますので正解があるのかも分からない話なのでたぶんまとまらない記事になると思います。
運動と健康について
【適度な】運動は健康に良い。
そう言われていますよね。
僕もそう思っています。
筋肉を付けて筋力が上がれば、日々の生活がラクになりますし、見た目も良くなりますし、将来的に自分の足で歩ける確率を上げますし・・・メリットだらけだと思います。
血管も筋肉ですから循環器系の健康維持にも効果があると思います。
日本人の死因の1位はガンですけど、2位心疾患、3位老衰、4位脳血管疾患と続きます。
2位4位は循環器系の疾患なので運動を継続的に行うことでこれらの病気を予防する効果もあると思います。
運動は健康に良さそうだ。
ただ、【適度に】という条件が付きます。
極真カラテの創始者である大山倍達は『歳をとってからの空手の稽古は健康にならなきゃいけない。寿命を縮めるような稽古はだめ。』と仰っていました。
若いころには牛を素手で倒すような人でも年を取ったら無理しちゃいけないよとなるんです。
実際に僕も若い頃に比べて明らかにトレーニング後の回復に時間がかかると感じています。
40代以降の人は日常生活に支障をきたすまで追い込むトレーニングはしない方がいいでしょう。
トレーニングをおこなう上で最も難しいことは【継続すること】ですので、無理しない範囲でやっていくのが良いと思います。
あとは、トレーニングを継続できる環境を意識的に作ることが大事かと思います。
何度も言いますがトレーニングは継続することで効果を発揮しますし、その継続することが最も難しいことになります。
強制力が働く環境を手に入れることでトレーニングをせざるを得ない状態に出来れば勝ち確かと。
手前味噌になりますがそういう意味ではパーソナルトレーニングジムというのは強制力が一番強い環境かなと思います。
食事と健康について
食べたもので体は作られています。
食事が健康に与える影響はかなり大きなものだと思います。
日本人は欧米化により肉食が増えて大腸がんが増加傾向にあるような報告もあります。
ハムやソーセージみたいな加工食品が体に悪いみたいなことも言われています。
反対に体に良いものとして発酵食品(納豆、みそ、キムチ、ヨーグルト)とか食物繊維が豊富のものがいいとか。
ちょっと調べれば体に悪い食品と良い食品がランキング形式でズラッと出てきます。
こういうランキング通りに食事を摂っている人も中にはいるんでしょうけど、どうなんでしょうかね。
自分ではやったことがないので効果があるのか聞きたいです。
あまり極端な食事内容にするのは良くないと思っています。
単品ダイエットとかは言語道断だし、糖質制限ダイエットも大会とかコンテストに出ない一般の人には必要ないと思います。
肉ばっか食べるとか、反対に野菜しか食べないとか極端な食習慣は病気になるリスクを上げる要因だと思います。
バランスよく摂るのがいいでしょう。
3大栄養素(たんぱく質、炭水化物、脂質)にビタミン、ミネラルを足して5大栄養素とか言いますが、単品でこれらの栄養素をバランス良く摂取できる完璧な食品は僕の知る限り存在しません。
色々な種類の食品から摂るしかないです。
場合によってはサプリメントを使って足らない栄養素の補給をするのも賢い選択かと思います。(サプリメントが主役にならないように。あくまで補助的に。)
ちなみに、世間で良いと言われているサプリメントが自分に合うかどうかは別問題なので、摂ってみたけど自分には合わないと感じたら飲むのを止めましょう。
僕も乳酸菌サプリを1年以上続けて飲みましたが『合わないな』と思いましたので止めました↓↓↓
止めてからの方が便通とかの調子が良いです。
そうだ、お菓子類にも触れておきましょうか。
好きな人多いと思います。
お菓子類は炭水化物と脂肪が組み合わさったものが大半ですし、こういうのには中毒性がありますからね。
お菓子を習慣的にとっている人は自分の意志と関係なく【食べたく】なるので注意が必要です。
煙草を吸う人と一緒の原理です。
中毒症状です。
たばことの違いは中毒性がニコチンほど強くないので【2週間お菓子を我慢すれば】抜けると思います。
体作りにおいてお菓子のメリットは無いに等しいし、健康面からみてもデメリットしかなさそうな気がします。
メリットってありますかね?
おそらく無いと思いますから、お菓子が習慣化している人は『自分はお菓子(炭水化物+脂肪)中毒なんだ』と自覚することからです。
どうしても食べたい時はトレーニング後にとりましょう。
メンタルと健康について
ストレスを溜めちゃう性格の人と、うまく発散してストレスフリーの人がいますよね。
こういうのは性格の問題と言っちゃえばそれまでなんですけど、性格も健康に影響する要素が強いかなと思います。
2005年に健康運動指導士の資格を取るために講習を受けていました。
当時は1日5コマ(1コマ90分)を7日間×3回。
ようは合計21日間ほどの講習を受けていたわけなんですけど、その講習の内の一つで性格診断テストのようなものがあったんです。
何のテストなのかは伏せて受けていたのですが、僕はそのテストであてはまる項目が多かったんです。
これは何のテストなんだろうと?
【タイプA】という性格の人を見つけるテストだったんです。
タイプAというのは、心疾患リスクの高い人が多い傾向によくみられる性格とのことです。
真面目で頑張り屋、目標に向かって物事をこなすのが好きな性格の人です。
簡単なイメージ像を言うと、40~50代の働き盛りのビジネスマンでポックリ逝っちゃう人です。
心筋梗塞のリスクが高い性格になるようです。
僕はこのテストを受けた当時は30代でしたので、自分の性格だと心疾患のリスクが高いことを知ってこれからは少しチャランポランに生きようと決めた記憶があります(笑)
ちなみに、お客様にも『この人はタイプAなんだろうな』って人が割といます。
そういう人の傾向は、トレーニングで『あと〇回』と指示を出すと、指定の回数よりも1回か2回ほど余計にやったりします。
なのでタイプAのお客様にはこちらもそれを踏まえて【やり過ぎない】ようにあらかじめ調整しています。
面白い話を聞きました。
心リハ(心臓疾患からのリハビリ)の患者さんはリハビリメニューをキッチリと真面目にこなす人が大半らしいです。
一方で糖尿病病棟の人だと真面目にメニューをこなす人はほぼいなく全く言うことを聞いてくれないらしい。
性格というか自分自身の根っこにある根幹(思考とかマインドっていうんですかね)から生活習慣や食習慣、人間関係まで影響していますので、そこから自分にリスクのある病は何なのか?を知ることで病気の予防にもなると思います。