スポーツクラブというカテゴリー
4月の緊急事態宣言で休業要請が出たときにスポーツクラブは休業要請の対象でした。
ただ、ひとくちにスポーツクラブといっても業務形態が異なる場合が多々あるんです。
というのも、緊急事態宣言で休業要請が出たときにパーソナルトレーニングジムは【スポーツクラブ】のカテゴリーに入っていたんです。
大型の総合スポーツクラブと個人で運営しているパーソナルトレーニングジムが一緒のカテゴリーなわけです。
業務形態が全く異なるのですが一緒のカテゴリーなんですよね。
これは税制上の分類をそのまま引用したんでしょうね。
まあ、今回のようなパンデミックが初めての経験になりますので突貫作業で分類されるのは致し方ないと十分承知していますけど。
ただやはり感染リスクで言えば天地ほど違うと感じずにはいられないのですが同じカテゴリーなわけです。
なのでその辺の違いなどもハッキリとさせておきたいと思います。
大型店(総合スポーツクラブ)
ジム、スタジオ、プールを完備している総合スポーツクラブになります。店舗による規模の違いはありますがいわゆる大型店です。
1店舗当たりの会員数は3,000名前後います。都内の人気店ですと4,000名以上います。(たぶん1万名ぐらいいると思います)
大型店ですので固定費も桁違いです。地方の店舗でもテナント代で月に700万円ぐらいかかります。
多くの会員を集めて成り立つビジネスモデルになりますので会員数が2,000名を切ると経営的に厳しいと思います。
今回のコロナ禍で最も打撃を受けたのがこの大型店です。(固定費が高いため)
ちなみに、3月に名古屋や千葉でクラスターが発生したスポーツクラブは大型店です。
会員層は老若男女問わずって感じです。
午前中は年配者が多いです。健康のためとかコミュニティ作りとして通っている人が多いです。
夜の時間帯は会社員が多いです。
大型店の名誉のために書いておきますが、クラスターが発生した時期は3月ですので全国的に感染対策がザルだった頃です。
今はどのスポーツクラブも感染対策をキッチリと実施していますからご自身の責任で通われるのでよろしいかと思います。
中型店(24時間ジム)
2019年に一気に全国的に店舗展開をしたのが24時間営業のジムです。
大型店では当たり前にあるスタジオとプールがなくジムエリアに特化したスポーツクラブです。
スタジオとプールは人件費や光熱費などのコストが非常にかかりますので多くの会員を集める必要があります。ジムだけに特化したスポーツクラブは大型店ほど会員を集めなくても経営が成り立ちます。
1店舗あたり500名の会員がいればOKみたいです。
ジムエリアに特化していますのでマシンなどがかなり充実しています。
ジムエリア以外は更衣室とシャワー室があります。更衣室といっても大型店の更衣室とは全くの別物です。洋服屋の試着室のような更衣室が3~4個あります。
エニタイムフィットネスなどです。
会員層は7割が男性。年配者はほとんどいません。
感染リスクはスタジオがない分、大型店に比べるとリスクは少ないのではないかと思います。(ジムエリアの換気が徹底されている場合は)
どうしてもスタジオは音が外に漏れない設計になっていますので密閉性が高いんですよね。
今回のコロナ禍ではそれがもろにアダになってしまいました。
ちなみに、僕は2019年10月から24時間ジムに通っていました。(エニタイムフィットネスではありません)
ただですね、やっぱり気になっちゃうんですよね。トレーニングに集中できなくなってしまったので4月に退会しました。
小型店(パーソナルトレーニングジム)
パーソナルトレーナーと会員のマンツーマン制。
トレーニングやボディメイクをしっかりと教わりながらやりたい人向けです。
ひとくちにパーソナルトレーニングジムといっても全国展開しているような規模の大きい店舗から個人で運営している所までありますので、営業形態は各店舗により異なります。
マンツーマン制でもフロアにトレーナー1人と会員1人の完全マンツーマン制の店舗もありますし、何組かが同時にセッションを行っている店舗もあります。
今回のコロナ禍で被害が一番少なかったのが小型店だと思います。これは固定費が大型店などに比べて圧倒的に少ないからです。
営業形態もマンツーマン制ですので感染リスクも高くはないし、店によっては全くダメージを受けていない所もあるんじゃないですかね?
ちなみに、当店もこのカテゴリーに属す業務形態になりますが4月までの売上は全く影響なかったです。5月に長期の休業が重なったので5月は酷い状態でしたけど。
政府や県、市町村から特別給付金や持続化給付金が配られましたけどその金額で損失をまかなえたのはパーソナルトレーニングジムレベルの【スポーツクラブ】だけだったのではないですかね?
ただ、今後の状況は未知数ですし小型店ほど企業としての【体力】は低いですから予断は許さない状況には変わりありません。
まとめ
ザックリと書くと上記の分類になります。
他にもヨガスタジオやグループレッスンをメインに行っている施設も【スポーツクラブ】にカテゴライズされると思いますが、あまりにも多岐にわたるので割愛させていただきました。