専門家からの金言

新たなことにチャレンジ

もう何年も冬の趣味としてスキーをしています。

大会とか競技とは無縁のただのレジャースキーヤーなので自分の好きなように滑っているだけなんですけどね。

スキーとかスノボをしたことがある人には分かると思いますが、雪質って同じスキー場でも季節によって違いますしシーズンによっても違います。

1日の中でも変化します。

朝と昼と夕方で変化します。

何が言いたいのかというと、基本的に足が攣らなければ1日中滑っているので、刻々と変化する雪質に合わせて最大限楽しめるように滑っています。

例えば、朝は前日に降雪していればパウダー狙い。

パウダーじゃなければ整地をカービング。

パウダーも整地も12時には荒れますから、荒れてきたら他のことをします。

今のスキー場はキッカーと呼ばれるジャンプ台やパークが設置されているので、先シーズンからキッカーをするようにしました。

で、初めてキッカーなるものを試したのですが・・・怖い。

怖くてランディングエリアまで跳べない。

キッカー画像 ネットからの転載

キッカーに向かって真っすぐ滑っていくとリップと呼ばれるジャンプをする踏切りがカベのように迫ってくるし、リップは硫安が効いてアスファルトのように硬い。

僕の知っている雪ではない硬さが足裏から伝わると『コケたら痛いぞ』というのを本能的に感じ取ってしまい、結果ビビッて跳べない。

まあ、出来ないことは出来るように練習すればいいので、エアーマットのあるオフトレ施設やトランポリンで基本的なジャンプ感覚を身に付けることから始めました。

エアーマットでのジャンプは実際のキッカーに近いので良い練習になります。

仮にこけてもエアーマットなので痛くないので思い切って跳べる。

本数も1セッションで40本ぐらいは跳べます。

フィードバックが大事なので動画を撮りながらやっていますが、なかなか自分が思い描いたようなジャンプが出来ない(泣)

専門家からの金言

今はYouTubeで検索すればハウツー動画がたくさん出てきますので知識を得るのには便利な時代です。

しかしですねえ、知識がある状態でも実際に跳んでみるとその通りに動けることはまずないです。

斜面を滑る⇒ジャンプ台を踏み切る⇒空中姿勢⇒着地という一連のジャンプ動作の中のどこかでエラー動作をしていると失敗したジャンプになる。

このエラー動作というのは個々で違いますからどう修正していくのかってのはYouTubeでは教えてくれません。

当たり前ですけど。

仮に【空中姿勢】で【後傾】というエラー動作をしているとすると【着地】で失敗する可能性が高いです。

で、なぜ【空中姿勢】で【後傾】してしまったのかは、【空中姿勢】の前の【ジャンプ台を踏み切る】パートか【斜面を滑る】パート、もしくは両方で間違ったことをしている可能性が高い。

この辺は容易に想像できますが、間違ったことを見つけて修正する作業を全て自分だけでしようとすると、遅々たる成長しか期待できませんね。

これは痛感しました。

所詮、ど素人がYouTubeのハウツーを見ただけの知識のみで、見本となる動きと自分の動きのギャップを的確に修正するのには限界があります。

そこは専門家というフィルターを通してアドバイスを受けたほうが、何倍も成長出来ると思います。

【斜面を滑る姿勢】・・・基本姿勢とかニュートラルポジションとか言われるのですが、YouTubeなどを見て形だけをマネることは出来ます。

・・・が、形は同じでも体の内面の状態までは区別出来てませんでした。

まあ、素人だしそんなことは意識もしていませんでした。

『腹圧がココで抜けました。』

踏み切る際に腹圧が抜けるので空中姿勢が安定しない旨の事を指摘されました。

腹圧の事なんか意識もしていなかったことです。

こういうのが専門家の目を借りることの利点です。

自分だけじゃ絶対に気付けない。

【斜面を滑る】【ジャンプ台を踏み切る】【空中姿勢】【着地】

それぞれのパートの姿勢・ポジション・目線を基礎から教えてもらう⇒実際に跳ぶ

暫くこれを繰り返し行ってトライ&エラーをして基礎固めをしていきました。

でも、なかなか安定したジャンプが出来ないんです。

良い時と失敗する時がある。

一つ意識して出来るようになると前に教わったことを忘れて出来ないとか・・・初心者あるあるですけど(笑)

一つを修正したら全てが揃って上手くいく事もあるとは思いますが、それは個人個人によって違いますからね。

そんな試行錯誤を繰り返してる中・・・

『アールからリップにかけて目線はリップの頂点を見続けてください。踏み切ったら空中に行くので目線は着地する所を見る。』

『動作の一つ先の所に目線を向ける。』

アドバイスの流れでさらりと言われた言葉なのですが、聞いた瞬間にバチッとハマる感じがしたんです。

まだ跳んでないですが、上手くいく未来が見えたんです。

『超有料級のめちゃくちゃ金言だぞ、これは!』

と心の中で思いました。

実際にこの後は格段にジャンプの成功率が上がりました。

アドバイスを受けてたのも40~50分ぐらいでしたけど、一人で練習した時の何年分も前に進めた感覚がありました。

バランス感覚を強化するには【量】が必要です。

あるYouTuberの1人が一つのトリックを完全に身に付けるのには8,000回繰り返し跳ぶ必要があると言ってました。

1日40回とすると200日です。

まあ、そうだろうなと思います。

地道な努力が必要なのは言うまでもありません。

そんな地道な努力の途中でたまに専門家からの金言でポーンと上達のボーナスを貰うのが一番オイシイような気がします。

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